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今日何が起きたか:米中合意の中身と市場の反応

◆ 旭森観察室 · ASAHIMORI OBSERVATORY ◆
FX × Real Estate Special · VOL.11 · 2026.05.12
米中電撃合意で
円安が再加速
人民元で大阪不動産は今
何%割安になっているか
⚡ BREAKING · 2026.05.12 本日発表
米中両政府がジュネーブ協議で関税を90日間大幅引き下げすることで合意。米国は対中関税を145%→30%に、中国は125%→10%に削減。ドル円は一時148円59銭と1ヶ月ぶり高値へ。
出典:Bloomberg / 日本経済新聞 2026.05.12
USD/JPY
本日
148.6
▲ +2.0%
CNY/JPY
推計
20.4
▲ 円安方向
大阪中古
購買力
+28%
▲ 2021年比
4月30日の為替介入で155円台へ急落した後
米中合意のリスクオンで本日一気に148円台へ反転

——円安が続く間、人民元保有者の購買力は
大阪不動産市場でどれだけ高まっているか

「円安のうちに動くべき?」——今日の米中合意を受け、この質問が最も重要になりました。

5月12日、米中がジュネーブで関税の90日停戦に合意。ドル円は148円台まで急伸し、円安が再加速しました。人民元ベースで見たとき、大阪の不動産は2021年と比べて購入コストがどう変わっているのか——本号では具体的な数字で試算し、「今動くべきか、90日後の合意期限を待つべきか」に対する判断基準を整理します。

📰
Section 01 · Event

米中関税合意 内容 2026年5月 不動産 影響

今日何が起きたか:米中合意の中身と市場の反応

今日の最大ニュースを正確に把握することから始めます。5月10・11日にスイス・ジュネーブで行われた米中閣僚級協議が合意に達し、5月12日に共同声明が発表されました。

合意内容米中が相互に関税を90日間大幅引き下げ
米国の措置対中関税 145%→30% (5月14日から)
中国の措置対米関税 125%→10% (同日から)
合意期間90日間(8月中旬頃に期限)
ドル円反応一時 148円59銭 · 1ヶ月ぶり高値 (+2%)
米株反応S&P500・ナスダック 最高値更新
次の焦点90日後(8月中旬)の延長交渉 or 関税再発動
💡 文脈として知っておくべきこと:4月30日にドル円が160円台後半まで上昇した際、日本政府が為替介入を実施し一時155円台まで急落していました。今日の米中合意によるリスクオンで148円台まで再び円安が進み、「介入水準を大きく上回る円安」が継続している状況です。
🧮
Section 02 · Calculation

人民元 円 大阪不動産 購買力 試算 2026

実際に計算する:人民元で見た大阪不動産の「割安度」

為替の変動が実際の購買力にどう影響するか、大阪中古マンション(4,000万円の典型例)を人民元ベースで試算しました。人民元/円レートはドル円と連動して変動します。

💹 大阪中古マンション 4,000万円 · 人民元換算試算
CNY/JPY レートの変動が購買コストに与える影響
時期
CNY/JPY
物件価格(円)
人民元換算
2021年
16.5円
4,000万円
242万元
2023年
19.2円
4,000万円
208万元
2025年末
21.5円
4,000万円
186万元
本日現在
20.4円±
4,000万円
196万元
円高シナリオ
17.0円
4,000万円
235万元
2021年比: 現在の購入コストは 約196万元 = 約19%割安
※CNY/JPY は USD/JPY と USD/CNY から推計。物件価格は変動しないと仮定した単純試算。

上記の試算が示す最重要ポイントは2つです。第一に、人民元ベースで見ると大阪の不動産は2021年比で約19%割安になっています。同じ4,000万円の物件を買うのに、2021年は242万元必要だったのが今は196万元で済む計算です。第二に、円高シナリオ(17円台)になると235万元が必要となり、今より約20%割高になります。「円高を待って買う」戦略は、為替でのメリットを得るために物件価格の上昇リスクを取ることになります。

💡 見落としがちな視点:為替のメリットを議論する際、「物件価格も同時に動く」点を忘れがちです。円高になれば人民元での購入コストは下がりますが、大阪の物件価格(円建て)は市場の需給によって変動します。VOL.08で確認した「大阪中古マンション伸び率全国トップ」というトレンドが続く限り、円高待ちで物件価格が下がるとは限りません。
⏱️
Section 03 · Clock

米中関税 90日 期限 為替 見通し

90日間の合意期限:8月中旬に何が起きるか

今回の合意は90日間の停戦に過ぎません。8月中旬に期限を迎えたとき、3つのシナリオが考えられます。

⏳ 90日間合意期限カウントダウン
5/14 開始6月中旬7月中旬8/12頃 期限
開始まで残り 2日 · 期限まで 約90日
🟡 楽観シナリオ
延長合意
確率: 中
貿易交渉が進展し合意延長。円安傾向継続。日本不動産への外国人需要は高止まり。「今より円高には戻りにくい」局面が続く。
🔵 基本シナリオ
部分合意
確率: 高
一部関税は残るが全面衝突には至らず。ドル円は140〜155円のレンジで推移。不動産市場への影響は限定的で現状継続。
🔴 悲観シナリオ
決裂・再発動
確率: 低
関税が元の水準に戻り市場が動揺。円高方向へ振れる可能性あり。ただし急激な円高(130円台)を引き起こすほどのショックは想定しにくい。
⚠️ 専門家の見方:野村證券は2026年末のドル円見通しを152.5円に引き上げました。また複数の専門家が「急激な円高へ転じる可能性は高くない」と分析しており、今後も140〜160円のレンジでの推移が基本シナリオとされています。90日後の期限を「円高のチャンス」と見るよりも、「不確実性が高まる窓口」と見ておく方が合理的です。
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Section 04 · Decision

今動くべき 円安 不動産購入 タイミング 在日華人

今動くか、待つか:判断を分ける5つの分岐点

「円安のうちに動くべきか」という問いに対して、「今動く」「待つ」それぞれの根拠を整理しました。

✅ 今動く理由
人民元換算で2021年比約19%割安の購入コスト
大阪中古マンション伸び率全国トップ継続中——待てば物件価格が上昇する可能性
外国人規制強化が2026年中に議論される可能性·条件悪化前に動く
円安が140円台まで戻す明確なトリガーが現時点でない
現金購入で金利・ローン審査リスクをゼロにできる
⏸ 待つ理由
8月の90日期限後に貿易摩擦が再燃すれば一時的円高の可能性
日銀が6月会合でさらに利上げすれば円高方向へ
イラン情勢収束で原油安→円高方向に転じるシナリオ
大阪市場の調整局面を待って安く買えるかもしれない
資金の送金・換金タイミングの都合
💡 旭森観察室の整理:「今動く理由」の多くは「確定している事実」であり、「待つ理由」の多くは「起きるかもしれないシナリオ」です。投資判断で「確定事実 vs 不確実なシナリオ」を天秤にかけるとき、一般的には確定事実の重みが大きい。ただし「送金・資金都合」という実務的な理由は待つことを正当化します——強引に急ぐ必要はありません。
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Section 05 · Checklist

在日華人 不動産購入 チェックリスト 為替 送金

人民元→円転:購入前に確認する5つのポイント

為替が有利な局面で動く前に確認すべきポイントを整理します。

ポイント①送金上限・税務申告:中国からの海外送金は年間5万ドル相当の制限あり。複数年にわたる分割送金の計画を事前に立てること。
ポイント②換金タイミング:一括換金より分割換金の方が為替リスクを分散できる。「全額換金後に物件を探す」より「物件が決まってから換金額を確定する」の順序が望ましい。
ポイント③購入諸費用の計上:物件価格の6〜8%が購入諸費用(仲介料・登記費用・取得税等)として必要。4,000万円の物件なら240〜320万円を追加で用意。
ポイント④実質利回り再確認:VOL.04の計算式で金利上昇後の実質利回りがプラスになるか必ず確認。
ポイント⑤外国人規制の動向:VOL.03で解説した国籍届出義務化の対象範囲。購入物件が大規模土地取得に該当しないか事前確認。
💡
Section 06 · Conclusion
旭森観察室 VOL.11 の3つの結論
💡 結論①:今日の米中合意は「円安継続」のシグナルであり「円高待ち」戦略の根拠を弱める
90日間の停戦合意はリスクオンを促し、ドル円を148円台へ押し上げました。野村証券が2026年末見通しを152.5円に引き上げているように、「急激な円高への回帰」を待つ戦略には根拠が薄れています。人民元換算での2021年比19%割安という現在のウィンドウは、想定以上に長く続く可能性があります。
💡 結論②:「為替」と「物件価格」は同時に動く——片方だけで判断しない
円高になれば人民元での購入コストは下がりますが、大阪の物件価格(円建て)は市場の需給で動きます。「円高を待つ → 物件価格も上昇 → トータルでトントン」というシナリオは現実的です。為替単体で判断するより、「今の物件価格 × 今の為替レート」のトータルコストで判断することが重要です。
💡 結論③:90日後の期限は「焦るトリガー」ではなく「情報収集の期限」
8月中旬の合意期限を「それまでに買わなければ」と焦る必要はありません。ただし期限後の不確実性が高まる前に「物件の候補を絞っておく」「送金計画を立てておく」「実質利回りを計算しておく」という準備は今から進めておくべきです。決断するための情報収集に、この90日間を使うのが最も合理的な使い方です。
ASAHIMORI · 旭森不動産
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