Expert Consensus · VOL.13 · 2026.05.14
専門家が全員言っている
「2026年不動産、
まだ機会である」根拠
投資家9割超が「今年も積極投資」と回答
野村不動産「2007年型崩壊は再来しない」と明言
大阪淀屋橋エリアに超大型2棟が竣工——以降の供給は激減
——同時に浮上する超長期ローンリスク
在日華人投資家が今知っておくべき「機会と罠」の全体像
野村不動産ソリューションズが引用した2025年10月調査の結果は明確です。今後1年間で「新規投資を積極的に行う」と答えた不動産投資家が全体の9割を超えました。金利上昇・価格高騰という「逆風」の中でなぜ9割なのか——2つの「前提条件」が維持されているからです。
📈 不動産投資家意識調査 · 2025年10月
「今後1年間で新規投資を積極的に行う」と回答した割合
0%25%50%75%100%
金融機関の融資態度は依然として前向き
ベース金利は上昇しているがリスクプレミアムはほぼ変化なし
9割超という数字を支えている2つの「前提条件」は以下の通りです。
条件 01
不動産市場へのお金の流れが途絶えていない
✅ 2026年も継続日本の民間部門(企業・家計)の貯蓄超過が潤沢で、金融機関経由で不動産市場に資金が流れ込む構造が維持。リーマンショック級の事象が起きない限り変調なし。
条件 02
賃料の上昇期待が維持されている
✅ 歴史的水準で継続全国158都市中84都市で住宅賃料が上昇(歴史的水準)。大阪梅田周辺はオフィス賃料も切り上がり。賃料が上がれば利回りの基礎体力が改善し続ける。
💡 投資家が9割「積極投資」を続ける最大の理由は「賃料が上がっている」という実態にあります。表面利回りの数字が低くても、賃料収入が増えていれば実質的な収益性は改善します。2026年はこの「賃料上昇 × 価格上昇」のダブル追い風が継続する見通しです。
「今の価格上昇はバブルではないか」——この懸念に対し、野村不動産ソリューションズは明確な根拠をもって否定しています。2007年との比較が最も雄弁にその差を示します。
国土交通省の調査でも、大都市圏の新築マンションにおける短期売買の割合は、最も高い時期でも2割程度。外国人居住者による取得も多くの区で数%程度です。日本の不動産市場が投機的な売買によって席巻されているとは言えません。
💡 旭森の見方:「バブルかどうか」の本質は「価格を支えているのが実需か投機か」という点です。2026年現在、大阪都心の価格上昇は「在日华人を含む外国人投資家の実需」「高所得者の居住目的実需」「賃料上昇に裏付けられた投資需要」の3つが支えており、2007年型の崩壊シナリオとは構造が根本的に異なります。
今週の大阪不動産で最も重要なニュースです。淀屋橋エリアに超大型オフィス2棟が相次いで竣工し、2025〜2026年は「移転需要を取り込むチャンス」の窓口期。しかしその後は供給が急激に絞られます。
竣工①「淀屋橋ステーションワン」延床約2.2万坪・高さ約150m・5月完成
竣工②「淀屋橋駅西地区再開発」延床約4万坪・オフィス+商業複合
空室率大阪オフィス市場 4%台を維持——賃料は緩やかな上昇傾向
2026年以降新規供給が 年間5千坪程度 に激減
梅田賃料グレード高いビル竣工で オフィス賃料が切り上がり
📊 大阪 オフィス新規供給 · 推移と見通し
2025〜2026年が供給の山——その後は激減
2027年以降の供給は2025〜2026年比で 約90%減 の見通し
空室率はさらに低下し、賃料の上昇圧力が強まる局面へ
この供給減少は、大阪オフィスへの投資・移転を検討している企業にとって「今が最後の選択肢が豊富なタイミング」を意味します。また住宅投資家にとっては、オフィス賃料上昇→梅田エリアのビジネス活性化→周辺住宅需要増という連鎖が期待できます。
三井住友信託銀行が今週公表した住宅ローン調査が、一つの懸念を示しています。地方では36年以上の「超長期ローン」を選択する利用者が14%に達し、月々の返済額を抑えようとする動きが顕著です。
📋 超長期ローン「光と影」
メリット月々の返済額が抑えられ、購買予算を維持できる。金利上昇局面での家計への短期的な負担を和らげる効果がある。
リスク①総返済期間が長くなるほど、金利上昇の影響を受ける期間が延びる。変動金利で36年組むと、将来の利上げ回数が増えるほど総返済額が膨らむ。
リスク②元本の減りが遅く、残債が資産価値を上回る「オーバーローン」状態が長期化するリスク。売却したくても売れない状況に陥る可能性。
リスク③地方の14%という数字は、地方では「月々の返済額でしか判断できない層」が増えていることを示す。三極化の「下」がさらに厚みを増す可能性。
⚠️ 在日华人投資家への示唆:超長期ローンの急増は、日本人実需購買層が価格高騰に対応するための「最後の手段」として長期化を選んでいることを示します。これは逆説的に、現金購入できる外国人投資家の競争優位性がさらに高まっていることを意味します。ローンを必要としない投資家が、より有利な条件で物件を取得できる局面です。
専門家が「機会」と言い、データが「まだ上がる」と示す——しかし全ての物件が機会というわけではありません。今号の全データを統合した「機会と罠の境界線」を整理します。
機会の物件大阪都心駅近中古 · 4〜5%実質利回り · 梅田・中央区エリア
機会の手法現金購入 · 金利ゼロ · 交渉力UP · 選択肢MAX
機会の時間軸6月利上げ前 · 外国人規制強化議論前 · IR開業前の4年窓口
罠の物件地方・郊外築古 · 修繕積立金不足 · サブリース20年更新期
罠の手法変動金利フルローン · 超長期ローン · 表面利回りだけの判断
罠の兆候「利回り7%以上の郊外物件」· 「管理費が安すぎる」· 「入居者がいる限り安心」
💡 シンプルな判断基準:「専門家全員が機会と言っている」は「全ての物件が機会」ではありません。専門家が機会と言っているのは「都心好立地の優良物件」に限定した話です。三極化が加速する2026年において、地方・郊外・築古への投資は「専門家のお墨付き」の外にあります。旭森観察室VOL.03〜VOL.12を通じて繰り返し伝えてきた「選別の重要性」が、ここに集約されます。
💡 結論①:「9割積極投資継続」は根拠のある数字——2つの前提条件が揃っている
資金流入の継続と賃料上昇の維持、この2条件が保たれる限り、市場の崩壊シナリオの実現可能性は低い。野村不動産が「バブル再来なし」と明言し、投資家が9割積極投資を継続する根拠は、感情論ではなくデータに裏付けられています。
💡 結論②:大阪淀屋橋の供給ピークが終わった後、賃料はさらに上昇する
2025〜2026年に集中した大型竣工の後、大阪オフィス市場の新規供給は年間5千坪程度まで急減します。需要が堅調なまま供給が絞られれば、空室率はさらに低下し賃料上昇圧力が高まります。梅田・淀屋橋エリアの住宅投資は、このオフィス市場の動向と連動して収益性が改善する可能性があります。
💡 結論③:超長期ローン急増は「現金投資家の時代」が来た最強の証拠
日本人実需が36年超ローンで月々の負担を圧縮しながら購買力を維持する時代に、現金購入できる在日华人投資家は競合なしに優良物件を選べる立場にあります。「機会はある、でも選別が全て」——VOL.03から積み重ねてきた旭森観察室の主張が、今週のデータで改めて裏付けられました。
ASAHIMORI · 旭森不動産
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