お問い合わせください

会社の住所:大阪府大阪市中央区島之内1-7-17 L-LOFT長堀401

代表者:徐衛強

連絡先電話番号:06-7655-2615

E-mail:info@osakainvest.jp

「外国人が 買い占めている」 は本当か 国交省データが示す現実

◆ 旭森観察室 · ASAHIMORI OBSERVATORY ◆
Data vs Myth · VOL.35 · 2026.07.21
「外国人が
買い占めている」
は本当か
国交省データが示す現実
💬 よく聞く通説
「外国人がマンションを買い占めて
価格が高騰している」
📊 国交省の実データ(東京23区)
海外居住者の新築マンション取得割合は
3.5%
2025年11月、国土交通省が初めての実態調査を公表した
不動産登記情報を活用した客観的な数字である

——感情論が飛び交うテーマを、一次データで冷静に検証する
ただし数字の限界と、国が問題視する本質も正確に伝える

数字を見れば、議論の解像度が上がります。

「外国人がマンションを買い占めて価格が高騰している」——こうした声をよく耳にします。この通説は本当なのか。2025年11月、国土交通省が不動産登記情報を活用した新築マンション取引の初の実態調査を公表しました。法務省の登記情報と民間の価格データを用い、三大都市圏及び地方四市の新築マンション約55万戸を対象とした客観的な調査です。結果は、海外に住所がある人の取得割合が東京23区で3.5%、大阪市で4.3%。本号では、感情論を離れて一次データで冷静に検証します。同時に、この数字の「限界」と、国が実際に問題視している本質も正確にお伝えします。

📊
Section 01 · The Data

国交省 調査 外国人 マンション 取得 割合 データ

国交省の実データ:海外居住者の取得は数%程度

まず、国交省が公表した客観的な数字を確認します。「不動産登記情報を活用した新築マンションの取引の調査結果」(2025年11月25日公表)による、海外に住所がある人の新築マンション取得割合です。

📊 海外居住者による新築マンション取得割合(2025年1〜6月)
国外に住所がある者による取得割合
都心6区
7.5%
大阪市
4.3%
東京23区
3.5%
京都市
2.5%
東京圏全体
1.9%
福岡市
1.9%
横浜市
1.6%
名古屋市
0.4%
(0%                15%)
最も高い都心6区でも 7.5%·東京23区は 3.5%·大阪市は 4.3%
多くの都市で数%程度にとどまっている
調査主体国土交通省(2025年11月25日公表·初の実態調査)
調査対象三大都市圏及び地方四市の新築マンション約55万戸
データ元法務省の不動産登記情報+民間の価格データ(客観的)
東京23区の取得戸数海外居住者が取得したのは 308戸
国・地域別台湾192戸(6割超)·中国30戸·シンガポール21戸
💡 まず押さえるべき事実:「買い占め」という言葉のイメージとは裏腹に、海外居住者による新築マンション取得は多くの都市で数%程度です。東京23区で海外居住者が取得したのは308戸で、国・地域別では台湾が6割超を占め、中国は30戸でした。数字を見れば、議論の前提が整理できます。
⚖️
Section 02 · The Limit

国交省 調査 限界 在日外国人 国籍 把握できない

ただし数字には限界がある:「在日外国人」は含まれない

この数字を正しく読むには、重要な限界を理解する必要があります。国交省自身が、この調査の限界を明言しています。

本調査の結果をもって、新築マンション取得全体に占める外国人の割合が小さいか否かを申し上げることは困難と考えている。不動産登記情報に国籍が含まれておらず、国内に住所のある外国人による取得の実態は把握できていない——国土交通大臣 記者会見(2025年11月25日)より要旨

つまりこの「3.5%」という数字は、あくまで「海外に住所がある人」の割合です。日本に住所を持つ外国人——たとえば在日华人のように日本に居住して不動産を購入する人は、登記情報に国籍が記録されないため、この統計には「日本居住者」として含まれています。「海外居住者=外国人全体」ではない点に注意が必要です。

💡 「海外居住者」と「在日外国人」は統計上まったく別:国交省の3.5%は「日本国外に住所がある人」の数字です。日本に住んで働き、税金を納め、日本で暮らす在日华人が自宅や投資物件を買う場合、それは統計上「日本居住者による購入」に分類されます。「外国人による購入」を論じる際、この二つを混同すると議論が不正確になります。在日华人の不動産購入は、海外からの投機とは性質が異なる「日本に根を張った生活者の購入」です。
🎯
Section 03 · The Real Issue

国交省 投機的取引 短期売買 問題 日本人 外国人

国が問題視する本質:「国籍」ではなく「投機」

この調査で国が本当に問題視しているのは何か。それは「外国人かどうか」ではなく「投機的な取引かどうか」です。国交相の発言が、その本質を示しています。

日本人か外国人かを問わず、実需に基づかない投機的取引は好ましくない——国土交通大臣 記者会見(2025年11月25日)より要旨
短期売買割合東京23区で 9.3%·都心6区で12.2%(2024年1〜6月登記分)
海外居住者の短期売買東京23区で7.0%·国内投資家より低い
国の問題意識国籍ではなく「実需に基づかない投機的取引」
全日本不動産協会の分析価格上昇は富裕層・高所得層の居住目的需要が主因

注目すべきは、短期売買(購入後1年以内の売却=投機の指標)の割合を見ても、海外に住所がある人の数字は国内に住所がある人を下回っている点です。つまり「外国人だから投機的」という図式も、データでは裏付けられません。全日本不動産協会も、大都市圏の新築マンション価格を押し上げているのは転売目的の投機的需要ではなく、あくまで富裕層や高所得者層による居住目的の需要だと分析しています。

💡 論点は「国籍」から「投機かどうか」へ:国が対策を検討しているのは「日本人か外国人か」ではなく「実需に基づかない投機的取引」です。実需——つまり自分で住む、または長期保有して賃貸するという健全な目的の購入は、国籍を問わず問題視されていません。在日华人投資家が大阪都心で長期保有・賃貸を前提に区分マンションを買うことは、まさにこの「健全な実需」に該当します。
💡
Section 04 · Conclusion
旭森観察室 VOL.35 の3つの結論
💡 結論①:「買い占め」は数字で見ると数%程度——感情論と実態は違う
国交省の初の実態調査によれば、海外居住者による新築マンション取得は東京23区で3.5%、大阪市で4.3%、多くの都市で数%程度です。東京23区で海外居住者が取得したのは308戸で、うち台湾が6割超、中国は30戸。「外国人が買い占めて価格が高騰している」という通説は、客観的なデータでは裏付けられません。数字を知ることで、議論の解像度が上がります。
💡 結論②:「海外居住者」と「在日华人」は統計上まったく別
国交省の3.5%は「日本国外に住所がある人」の割合です。登記情報に国籍が含まれないため、日本に住む在日华人の購入は統計上「日本居住者による購入」に分類されます。日本で暮らし働く生活者の不動産購入は、海外からの投機とは性質が異なります。この区別を理解することが、正確な議論の出発点です。
💡 結論③:国が問題視するのは「国籍」ではなく「投機」——実需は歓迎される
国交相は「日本人か外国人かを問わず、実需に基づかない投機的取引は好ましくない」と明言しています。短期売買のデータを見ても、海外居住者の割合は国内投資家を下回ります。論点は国籍ではなく投機かどうか。在日华人投資家が大阪都心で長期保有・賃貸を前提に購入することは、健全な実需そのものです。旭森観察室が一貫して伝えてきた「長期保有・実質利回り重視」(VOL.04)の姿勢は、この時代の要請にも合致しています。
ASAHIMORI · 旭森不動産
大阪不動産について
まずはお気軽にお問い合わせください
エリア動向・市場情報など、
ご質問・ご相談はお問い合わせフォームより
お気軽にどうぞ。
お問い合わせはこちら →
【免責事項】本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言・売買の勧誘、また特定の国籍・属性に関する評価を目的とするものではありません。掲載のデータは国土交通省および各社報道に基づく参考情報であり(2025年11月公表調査)、将来の政策・市場動向を保証するものではありません。不動産に関する制度・税制は変更される場合があります。不動産投資に関する最終判断は、専門家にご相談の上、ご自身の責任で行ってください。