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固定2.71% vs 変動1% 差が縮まった今 在日華人投資家の 「第三の答え」とは

◆ 旭森観察室 · ASAHIMORI OBSERVATORY ◆
Weekend Deep Read · VOL.19 · 2026.05.29
固定2.71% vs 変動1%
差が縮まった今
在日華人投資家の
第三の答え」とは
フラット35 5月
2.71%
前月比 +0.22%
近年まれな上昇幅
vs
変動金利 平均
1.0%
大手行 現在水準
2026年5月、フラット35が近年まれな0.22%引き上げで2.71%へ
変動金利との差は依然あるが、縮まりつつある

——「固定にすべきか、変動のままか」
在日华人投資家には、その問いそのものが当てはまらない理由がある

「固定にすべきか、変動のままか」——この問いへの答えを持っていますか。

2026年5月、フラット35の金利が前月比0.22%引き上げられ2.71%となりました。主要銀行の10年固定は2.6〜3.1%台。一方で変動金利はまだ1%前後。この差1.7%をどう読むか——そして現金購入できる在日华人投資家には、そもそもこの問い自体が当てはまらないという第三の答えが存在します。週末の今日、じっくり読んでいただきたい内容です。

📈
Section 01 · Rates

フラット35 固定金利 変動金利 2026年5月 上昇

2026年5月の金利全景:フラット35「近年まれな上昇幅」の意味

今週最も注目すべき数字は、フラット35の0.22%引き上げです。通常の毎月の変動は0.05〜0.10%程度。0.22%は「近年まれな上昇幅」と専門家が指摘する水準です。背景には長期金利(10年国債)の上昇があります。

📊 2026年5月 · 住宅ローン金利全景
固定と変動の差が縮小傾向——それでもまだ1.7%の開き
フラット35
(全期間固定)
近年まれな上昇幅 +0.22%
2.71%
10年固定
(主要行平均)
前月比 +0.1〜0.15%
2.6〜3.1%
変動金利
(大手行平均)
政策金利連動
約1.0%
日銀政策金利
4月据え置き
0.75%
固定と変動の差 約1.7% — 依然として変動が有利だが、差は縮まりつつある
フラット35(5月)2.71% · 前月比 +0.22%(近年まれな上昇幅)
10年固定2.6〜3.1%台 · 前月比+0.1〜0.15%
変動金利大手行平均 約1.0% · 政策金利連動
上昇の背景長期金利(10年国債)の上昇 · 高市政権の財政拡張懸念
4月BOJ会合3委員が1%利上げを提案 · 6月会合が次の焦点
💡 なぜ固定金利が急に上がったか:変動金利は日銀の政策金利に連動しますが、固定金利は市場の長期金利(10年国債利回り)に連動します。高市政権の拡張的な財政政策に対する市場の警戒感から長期金利が上昇しており、固定金利はこれを反映して変動金利より先に上がっています。日銀が動く前に市場が動いた形です。
⚖️
Section 02 · Dilemma

固定金利 変動金利 どちらを選ぶべきか 損益分岐点

固定 vs 変動:損益分岐点を計算する

「固定にすべきか、変動のままか」——この問いに対して、まず数字で考えます。現在の水準で固定と変動が逆転する(固定が有利になる)には、変動金利が何%まで上昇する必要があるか。

🧮 損益分岐点の計算
固定(フラット35)
2.71%
全期間固定
変動が追いつく水準
2.71%
現在より +1.71%以上
現在の変動金利約1.0%が固定2.71%に追いつくには、さらに1.71%の上昇が必要
政策金利でいえば現在0.75%から約2.5%以上への上昇が必要
現在のペース(年0.25〜0.5%上昇)では最短でも3〜4年後のシナリオ

つまり「今すぐ固定に切り替えるのは時期尚早」というのが現時点での数字の結論です。変動が有利な期間がまだ数年続く可能性が高い一方で、固定にすることで「将来の金利上昇リスクを排除できる安心感」を買う選択でもあります。どちらが正解かは最終的には「個人のリスク許容度」と「借入期間の長さ」によります。

⚠️ 固定を選ぶ場合の注意点:フラット35の2.71%は「高い」と感じるかもしれませんが、1990年代の住宅ローン金利は7〜8%だったことを考えると歴史的にはまだ低水準です。ただし総返済額は変動金利が現状維持(1%前後)のシナリオでは、固定選択は割高になります。30年返済で0.5%の差は総返済額で500万円以上の差になることも。
💡
Section 03 · Third Answer

在日華人 現金購入 固定 変動 関係ない 優位性

在日华人投資家の「第三の答え」——そもそも関係ない

固定か変動かという議論は、ローンを組む人の話です。在日华人投資家の多くが持つ「現金購入」という選択肢は、この問い全体を回避できます。

💰 第三の答え · 現金購入
固定2.71%も変動1.0%も
「関係ない」世界で投資する
現金購入者が享受できる、金利論争とは無縁の5つの優位性
金利コストがゼロ——実質利回りがローン組より1〜2%高くなる
審査不要・即決——交渉力が最大化し値引き・優先案内を引き出せる
金利上昇リスクがゼロ——固定・変動どちらが正解かを考えなくていい
5年ルール・125%ルールの落とし穴と無縁——返済が苦しくなる構造がない
出口戦略が自由——売却タイミングを残債に縛られず選べる

現金購入という選択肢が「ない」場合は固定と変動を比較検討するしかありません。しかし在日华人投資家の多くは海外からの送金や人民元資産の円転によって現金投資が可能です。日本人の住宅購入者の約9割が住宅ローンを利用している市場で、現金購入できる立場は圧倒的なマイノリティ——そしてそれが最大の強みです。

💡 今週の金利ニュースをこう読む:固定金利が急上昇し「固定 vs 変動」の議論が活発になるほど、日本人実需購買者の「どちらを選ぶべきか悩む時間」が増えます。その間、現金購入の在日华人投資家は「悩まずに動ける」立場にいます。金利論争が激しくなるほど、現金組の相対的な意思決定速度が上がります。
📅
Section 04 · This Week

今週 不動産 ニュース まとめ 旭森観察室

今週の旭森観察室を振り返る:5本の記事が語ること

今週(5/25〜5/29)に積み上げた内容を整理すると、一つの一貫したメッセージが見えてきます。

VOL.17 予測
エコノミスト55%が6月据え置きを予測·次の節目は9月
→ どちらの結果でも90日の準備期間
VOL.18 政策
ローン審査厳格化で借りられなくなるほど現金組が有利
→ 規制を逆手に取る読み方
VOL.18 成長
日本不動産市場2034年に5,762億ドルへ
→ 短期逆風の先にある長期成長
VOL.19 今日
固定2.71% vs 変動1%·現金組には第三の答えがある
→ 金利論争を超えた立場

全て同じ結論を指しています——「現金で大阪都心中古を今の窓口期に仕込む」。金利が上がっても、審査が厳しくなっても、固定か変動かの議論が活発になっても、この結論は変わりません。

🔭
Section 05 · Next Week
来週の注目:日銀6月会合が最大のイベント
📍 来週の主要スケジュール
6月中旬
日銀 金融政策決定会合最重要
6月会合の結果を受けて旭森観察室がVOL.17の速報版を発行。据え置きならVOL.17A、利上げならVOL.17Bに差し替え。
6月上旬
大阪 近畿圏 中古マンション価格動向注目
月次データの更新。伸び率全国トップの継続が確認できるかを注視。
6月末
米中90日停戦期限注目
延長か決裂かで為替が動く。人民元換算での大阪不動産購買力に直接影響。VOL.11で解説した「148円台の購買力メリット」が継続するかの節目。
💡
Section 06 · Conclusion
旭森観察室 VOL.19 の3つの結論
💡 結論①:フラット35の0.22%引き上げは「長期金利が先に動いた」サイン
日銀が政策金利を据え置いていても、市場は財政リスクを織り込んで長期金利を上げ続けています。固定金利はこれを即座に反映します。「日銀が動かなければ安心」という判断は半分しか正しくない——長期金利と短期金利は別物だということを、今月のフラット35の動きが示しています。
💡 結論②:固定 vs 変動の議論は「ローンを組む人の話」——関係ない立場を活かす
現金購入できる在日华人投資家にとって、固定と変動のどちらが得かという議論は「他人事」です。この「関係ない立場」が最大の強みです。ローン組が悩んでいる間、現金組は動けます。金利論争が活発になるほど、現金組の相対的な意思決定速度が上がります。
💡 結論③:今週の全ニュースが同じ結論を指している
VOL.17(6月会合予測)→VOL.18(審査厳格化・長期成長)→VOL.19(金利論争を超える)——今週3本の記事は全て「現金で大阪都心中古を今の窓口期に」という一つの結論を違う角度から裏付けています。VOL.03から続く旭森観察室の一貫したメッセージが、データを重ねるごとに強固になっています。
ASAHIMORI · 旭森不動産
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